全てが陳腐化していく中で、今だに魂を揺さぶる名曲:ブルーハーツ


若い頃に読んで面白かったマンガ、小説、音楽を
年を取ってからもう一度読んだり聞いたりすると、陳腐で薄っぺらく感じられることが多い。


それなりに長く生きて、天国も地獄も、人の醜いところも美しいところも、
否応なく味あわざるを得なかった後では、
リアルな経験に裏打ちされていないご都合主義の舞台設定は、
いかにも作り物という感じだし、
主人公の苦悩や冒険にしても、現実世界ではとうてい通用しない迂闊でマヌケで
あまちゃんな覚悟と能力と作戦であっさり成功するのをみて、げんなりする。


読んできた本も多くなってくるから、ありきたりのラブストーリーなど、
またか、という感じで、先が読めてしまって感動もない。


しかし、ごく少数だが、十数年の人生が経過した後でも
少しも陳腐化しないものがある。


ボクにとっては、その一つがブルーハーツだ。


若い頃、何千回もブルーハーツの曲を聴いた。
聞くたびに、忘れていた大切なモノを思い出した気がした。


繰り返し繰り返し繰り返し聞くうちに、
ブルーハーツはほどんどボクの精神の一部となったような気さえする。


今でも、ブルーハーツを時々かける。
聞くたびに、忘れていた大切なことを思い出す。



以下、ブルーハーツの歌詞の中から、ボクの好きなセンテンスを抜粋。


人の目ばっかり いつでも気にして
口先ばっかり 何もしないで
そんなのちっとも おもしろくないよ 
そんなのとっても たいくつなだけさ


カッコ悪くたっていいよ そんな事問題じゃない
君の事笑う奴は トーフにぶつかって 死んじまえ


どこかの爆弾より 目の前のあなたの方が
ふるえる程 大事件さ 僕にとっては


生きてる事が大好きで 意味もなくコーフンしてる 
一度に全てをのぞんで マッハ50で駆け抜ける


誰かのルールはいらない 誰かのモラルはいらない 
学校もジュクもいらない 真実を握りしめたい


いつか会えるよ 同じ涙をこらえきれぬ友達と きっと会えるよ


いつか会えるよ 同じ気持ちで爆発しそうな仲間と きっと会えるよ


見せかけばかりじゃない 口先だけでもない いつか見るだろう
同じこぶしをにぎりしめて立つ人を きっと見るだろう


世界中に定められたどんな記念日なんかより あなたが生きている今日はどんなに素晴しいだろう


世界中に建てられてるどんな記念碑なんかより あなたが生きている今日はどんなに意味があるだろう


弱い者達が夕暮れさらに弱い者をたたく


見えない自由がほしくて 見えない銃を撃ちまくる 本当の声を聞かせておくれよ


おもしろいことを考えて みんなを楽しくさせたいな


先生たちは僕を 不安にするけど それほど大切な言葉はなかった


大人たちにほめられるような バカにはなりたくない


70年なら一瞬の夢さ
やりたくねえ事 やってる暇はねえ


SUPER BEST