まるで、精神的負け組と、そうでない負け組がいるかのように言う方がいる。
# 2006年07月31日 Kazabana Kazabana blog ここでいう負け組みとは、ルサンチマンに取り憑かれた精神的な負け組み。自らの行動が何に基づくのか常に問へ。さすればルサンチマンに浸る負け組みから脱出する事ができる。
# 2006年07月31日 ekuryua ekuryua 件のサイトのコメント欄でわざわざ罵倒している連中は「精神的負け組」だと思った。
申し訳ないが、これは少し違うと思う。
唯一、精神的負け組だけが、真の負け組なのだ。
金のないヤツが負け組なのではない。金に困っているヤツが負け組なのだ。
女にもてないヤツが負け組なのではない。女に不自由してるヤツが負け組なのだ。
女に興味のない男は、女にもてないなくても、負けようがない。
そもそも、女にもてる必要がないのだから、がんばる必要がないのだ。
金のかかりそうなことには、ほとんど興味のないひとが、年収が低くても、ぜんぜん負け組ではない。
金が無くても、100円ショップと100円コンビニと図書館とネットの無料コンテンツで毎日楽しく暮らせる人は、少しも負け組ではない。
女にもてたくてもてたくて、しょうがないのに、もてないという厳しい状況に置かれている人たちが負け組なのだ。
買いたいものが買えなくて、金がないせいでやりたいことができなくて、不満たらたらの人生を送っている人たちが負け組なのだ。
つまり、自分の中の欲求に見合っただけのものを得られているかどうかで、人生の敗者か勝者かが決まるのであり、それは、きわめて主観的なものなんだ。
たとえば、ブッダやソクラテスが興味があったのは、真理の追究だった。彼らにとっての人生の勝利というのは、真理を見いだせるかどうかにかかっていた。
その重大性に比べれば、毎日おいしいものをたらふく食べることなんていうのは、さして重大事ではない。
朝に道をきかば夕べに死すとも可なり、といったのは孔子だから誰だったか覚えてないけど、そこまで思い詰めてるヤツが、みすぼらしい服を着ているから、負け組だとあざ笑うのは、極めて愚かだ。
痩せたソクラテスを指さして、負け組よばわりするのは、ピントがずれまくっているのである。
いや、単にピントズレどころではない。
贅沢にも興味が無ければ、女にも興味がないひとに対して、単に、年収が低かったり、女にもてなかったりするだけで、負け組よばわりするのは、濡れ衣であり、名誉毀損であり、誹謗中傷だ。きわめて失礼な行為である。
金であれ、女であれ、知識であれ、冒険であれ、真理であれ、名誉であれ、望んでも望んでも、心から欲するものが手に入れられない状態が続くと、人は人生に敗北し、負け組になっていく。
そして、自分の欲するものを手に入れている勝利者たちを、妬むようになるのだ。
そもそも女に興味が無い男は、自分が女に全くもてない状況で、いちゃつくカップルを見ても、さして不快ではない。敗北感も感じなければ、嫉妬も感じないのである。
贅沢に興味のない人間は、六本木ヒルズの家賃が月に400万円のマンションに住み、フェラーリを乗り回す成金男を見ても、「へー、すごいねー。」と、もの珍しげに見るだけである。別段、悔しくも何ともないのだ。
真の負け組とは、自分の欲求の挫折から、勝ち組を妬み、勝ち組を呪い、勝ち組を引きずり下ろそうとする連中である。
自分より少しでも幸せそうな他人がいると、その不幸を喜ぶような連中のことである。自分が不幸なものだから、他人が幸せなのが、許せないのである。
たとえば、エイズが発症し、全身に湿疹ができて、死にかかっている風俗嬢のブログに、以下のような書き込みをするような連中こそ、真の負け組の典型だろう。
汚らわしい負け組どもより引用：
Commented by 童貞で良かった! at 2006-07-22 01:40 x
気持ち悪(^^)バイキン、バイバーイ
Commented by 竹原 at 2006-07-22 01:43 x
いやぁ〜童貞ってほんっっっといいものですね！＾＾
Commented by ハンマーパラディン at 2006-07-22 01:47 x
童貞最高ッ！便所女はさっさと死ね！ｗ
m9(^Д^)ﾌﾟｷﾞｬｰ
もちろん、すべての負け組が、このように下劣なわけではない。
金にしろ、名誉にしろ、異性にしろ、求めることが得られず、勝ち組を見て敗北感を味わいながらも、勝ち組や世の中への憎悪を向けない、気高い負け組もいるだろう。
単に負け組であるからと言う理由だけで、そういう気高い負け組まで、侮蔑の対象とするのは、控えめに言って醜悪な態度と言っていいだろう。
まとめると、次の二つの行為は、極めて醜いと言うことだ。
(1)単に金、異性、地位等を手に入れてないというだけで、人を負け組呼ばわりすること
(2)気高い負け組まで、侮蔑の対象としてみること
偽善者ぶって、「人を見下してはいけない」などとを言うつもりは、毛頭無い。
軽蔑心が涌いたのなら、素直に見下せばいい。
しかし、(1)や(2)のような人間を見下すと、恥をかくのは、あなたの方であることを、忘れてはいけない。
